とあるはぐれものの戯言

子育てと仕事、どっちも楽しみたい

Webサービスで起業して子育てしながら会社やってる私のこれまでの日々

こんにちは、とももです。

 

今日の記事は子育てプログラマ・ITエンジニア・Webデザイナー Part 2 Advent Calendar 2015の8日めとして書きます。

 

私のことを少し

私には3歳8ヶ月と1歳2ヶ月の娘が二人おります。子どもが生まれたら小さいうちはなるべく子どもと一緒にいたいなと思っていたので、前職を6年ほど前に退職、5年前にwebサービスの会社を一人で起業しました。前職はゲーム開発をやっており、企画を担当していました。現在自分の会社でやっているwebサービスは退職後独学でRuby on Railsを勉強して作りました。企画、デザイン、プログラム、運営、すべて自分一人でやっています。

 

子どもが生まれる前にやったこと、やめたこと

一人目の子が生まれる前には、子どもが生まれたあとの生活が全く想像がつきませんでした。仕事の時間がどれくらい取れるかもわかりませんでしたので、なるべく私がいなくても回るように、それまでは手作業でやっていた部分も可能な限りシステムでやるよう自動化しました。また、都度課金だったのを月額課金メインに切り替えました。

 

一人目の子が生まれたのが会社設立から一年ちょっとでしたが、この間に実は最初に立ち上げたのと違うもう一つのサービスを考えて、サイトも出来上がってアルファ版としてユーザーを集めているところでした。この2つめのサービスは翻訳者と翻訳してほしい人をつなぐマッチングサイトで、会員から依頼された翻訳が完了したら翻訳者への支払いを完了しマージンを受け取るという仕組みになっていました。

しかしこの仲介のシステムは、依頼に対する対応に不備があったり利用者間で何かトラブルがあった場合に運営側の密なフォローが必要となってくるということに出産の直前になって気付きました。ユーザー間の支払いの仲介をするわけですから運営の対応はかなり重要です。もっと早くに気づけと思うのですが、ともかくこれはまずい、対応しきれないと思い数ヶ月かけて構築したサイトでしたが陽の目を見ないうちにクローズにしました。

 

子どもが生まれてからの仕事の仕方

産後しばらくは初めての赤ちゃんとの生活に慣れることに精一杯でした。しかし、数ヶ月経っても以前のようにまとまった時間が取れる気配は一向に見えません。このままでは全く仕事ができないと思い、15分でも30分でもいいからやろうという方向に切り替えました。子どもが昼寝の間、夜寝た後などに少しずつ仕事をしました。

うちの上の娘は1歳を過ぎても授乳間隔がなかなか開かず、昼も夜も2〜3時間おきの授乳の日々が続き、子どもにも自我が芽生え、よちよち歩きが始まると体力的にきつくて夜寝かしつけた後に復活できなくて0歳の頃より更に仕事ができなくなりました。そこでもう合間にやることを諦め、娘が1歳4ヶ月の頃からは週に2回程度保育園の一時保育を利用して仕事をすることにしました。その後娘2歳の頃からは一時保育が取りづらくなり、週に1回になりましたが下の子が産まれるまでは一時保育の日と、運良く夜起きていられた日の夜数時間が仕事の時間になりました。

 

子どもが二人いる今の状況

現在は子どもも二人いますから、昼間は空いた時間はありませんし夜も疲れて起きられないので朝に仕事することにしました。一時保育で上の子を預けても下の子が放っておけないのでまあ預けている間2、3時間できるかなというところです。それと朝の時間と合わせて働いている時間は週に10時間程度です。

 

こんな感じで仕事のために取れる時間がかなり子どもの様子次第で、確実にまとまった時間が取れないのでシステムの更新には慎重にならざるを得ません。ユーザーからの要望があり対応すべきものはしますが、大きなバージョンアップはできずにいます。しかし幸運だったのは、最初に立ち上げたサービスが今でも収益をあげていて、システムにほとんど手を入れていないにも関わらずわずかな運営の手間だけで元々設定した役員報酬(かなり安いですが)は一応ほとんどの月で受け取れているということです。産前に行った月額課金ベースへの変更と自動化はかなり功を奏しました。

 

今のような形で仕事してきてよかったこと

仕事のための時間が取れないことは正直かなりフラストレーションになっているのですが、この状況になってよかったこともあります。一つは、「子育て中のママ」という視点を持って企画が考えられるようになったところです。子育てをしていると大変なことがたくさんありますが、大変だったりもっとこうだったらと思うのは考え方を変えればビジネスチャンスがあるということです。またこの視点のおいしいのは「ママ」の視点と「子ども」の視点、二つの視点が同時に得られ、しかも子どもは年齢が上がるごとに必要になるものが変わるので成長に従って常に新しい発見があるのです。

 

子育てする前には日中にこれほど街を歩きまわるということもありませんでした。朝から深夜までオフィスに詰めて、街に出るのは土日くらいだと自分の住んでいる街に何があるかもろくに知りません。生活者の視点で街を歩いていると今までに見えなかったたくさんの情報が目に入るようになりました。手を動かす時間はなかなか取れませんが、頭の中は自由です。家事をしながら、子どもの相手をしながら、街を歩きながら、私はいつでもバックグラウンドで企画を考えています。ゲーム企画をしていた時よりも大量のひらめきが日々あり、いけそうと思えるレベルの企画も何本も頭の中にはあります。

 

頭の中だけで構想をまとめあげることもうまくなり、書類にするのにかかる時間が以前よりもかなり短くなりました。わずかな時間しか取れないことが多いため、短時間で集中して作業をすすめることができるようになりましたし、子どもを見ながら家事も仕事もやることでマルチタスク能力もあがりました。たぶん会社勤めしていた頃の自分と比べると生産性は3倍くらい上がってると思います(笑)

 

もしも子どもが生まれる前の状態からやり直すなら

もし子どもが生まれる前に今の状況がわかったのなら、こうしておけばよかったと思うことがあります。

 

まず第一には運営するサービスをユーザー課金モデルにするのではなく、フリーミアムモデルにすることです。ユーザー課金モデルだとどうしてもカスタマーサポート対応が発生します。カスタマーサポートを誰か他の人に投げられるならまだいいのですが、自分でやらざるを得ないのであれば、ユーザー課金モデルはやめた方が即対応の必要性が薄くなり仕事が限られた時間しかできなくてもやっていきやすいと思います。

 

また、なるべくコンパクトなサービスを考えて作ること。自分がプログラマー的には新人レベルでいつも勉強しながら作ってるせいなこともありますが、コードを書く時間がないのに大きいサービスを考えがちで、新しいサービスの完成までどれくらいかかるのか全く見通しが立ちません\(^o^)/最終的には大きなものになるとしても、小さく始められるものにして徐々に大きくしていくほうが良かったなと思います。ま、そこの企画力が以前は足りなかったんですけどね。

 

まとめとこれから

たぶん普通に稼ぎたいだけなら会社員として働く方が楽だし、在宅でやるとしてもブログでアフィリエイトとかフリマアプリで稼ぐとかハンドメイドで何か売るとか、色んな講座開いて教えるとかたぶん今より儲かりそうだなーと思うことはいっぱいあるんですが、私は新しいサービスを考えるのが好きなんですよね。プログラムとデザインもできないことはないですがはっきり言って二流なので、そのへんは本職の人に頼んで今後はもっと企画メインの人としてやっていきたいなと思っている次第です。そんなわけで今絶賛仲間探し中ですのでちょっとでも興味ある方はまずはお友達になりませんか?(笑)ということでお気軽にお声をおかけくださいm(__)m

 

あわせて読みたい 

リモートワーク関連の話書いてます。

haguretomo.hatenablog.com